‘ケア’の本質を追究する看護学の学習を深めます
21世紀は‘ケア’の時代といわれています。では看護が担う‘ケア’の本質とは何でしょうか?看護は、人々が潜在する能力を最大限に発揮し、自らの生活を健康的な生活に整えていく過程を支援する活動です。たとえ、死の際にあっても健康的な生活が実現できるように支援することなのです。また、看護は病院、学校、職場、施設、日常の暮らしの場と人々の生活のあらゆる場で実施されています。そのため看護職には深い人間理解と高度な見識が必要となります。看護学は、これらを支える科学の分野です。
1年次
幅広い教養が身につく
幅広い教養を得るために全学教育科目を学ぶとともに、生命の尊厳を理解し、対象の人権擁護の基盤としての看護の哲学と倫理観を身につけます。学習成果の適正な評価とフィードバックによって、学生の内省・自己啓発と能力開発を促進します。
2年次
看護の基礎を学ぶ
看護の基礎となる科目の学習を通して、専門知識を習得します。看護専門職者として優れた倫理観と豊かな人間性及び社会的使命感を持って保健・医療に貢献する基本的態度を学びます。また、リーダーシップ及びメンバーシップの役割を理解し、自己に課せられた責任を果たす態度を学びます。さらに、科学としての看護学を探究する姿勢を身につけるために研究の基礎を学びます。
3年次
知識と技術の基盤を作る
対象の特性に合わせて身体・心理・社会的ニーズを判断し支援するうえでの必要な知識・技術・態度を専門領域ごとに学びます。健康の保持増進、疾病の予防・治療と回復及び終末期における看護問題を正しくとらえ、それらを解決するための基本的な能力を身につけます。特に3年次後半からは現場での臨地(病院)実習が始まります。これらを通して社会の変動に伴うヘルスニーズを見極め、対象や地域の特性に応じた看護の役割を理解し、継続看護を提供できる能力を身につけます。
4年次
科学的かつ深い専門知識の習得
高度化、複雑化する医療技術に的確に対処しうる科学的かつ深い専門知識を得ながら、科学的根拠に基づく看護を実践し、他の保健・医療等の専門職と協働してチーム医療・チームケアの一員として参加する能力を身につけます。そして、卒業研究によって研究マインドを育み、看護学の実践力を備えた医療専門職業人・医療現場のリーダーとして活躍できる能力を身につけます。さらに、看護職者として自己評価ができ、自ら学習を継続し専門職業人として生涯成長しつづけていくことを学びます。
保健学科について
看護学専攻は、放射線技術科学専攻。検査技術学専攻とともに保健学科に位置づけられます。
保健学科の教育目標
- 人命を尊重し、豊かな人間性を持ち実践力を備えた医療人を育成します。
- 人間としての生活の質(Quality of Life)の向上を大切にする医療人を育成します。
- チーム医療を柱に、総合医療を提供する現場を創造する教育をおこないます。
- 東北地方の地域性をも考慮した保健医療をすすめる医療技術の教育をおこないます。
- 人文・社会・自然科学分野、医学系分野と有機的に連携しながら総合的な教育をおこないます。
- 世界の人類に貢献しうる最先端の医療技術の教育をおこないます。