学部教育

創造性・行動性・主体性を持った学生を育成する

東北大学医学部保健学科看護学専攻は2004年4月から学生の受け入れを開始しました。日本のみならず世界の看護学を牽引できる人材の養成を目指して、東北大学の理念である「研究第一主義・実学尊重・門戸開放」を見据え、看護学の基盤を大切にしながら「創造性・行動性・主体性」を持ち、未来の看護学を構築・発展できる人材の養成を行っています。

看護学専攻のカリキュラム

東北大学医学部保健学科看護学専攻は、2022年度入学生から大幅なカリキュラム改定を行いました。東北大学医学部保健学科のディプロマ・ポリシー・カリキュラムポリシーに沿い、具体的には以下のようなカリキュラムに教育課程を編成・実施しています。

カリキュラムツリー(2022年度以降入学者)

〇1年次

1年次では生命の尊厳を理解し、対象の人権擁護の基盤としての看護の哲学と倫理観を身につけます。生命倫理学や医療解剖学等の人間を理解する科目を開講します。

〇2年次

2年次では看護学の基礎を学びます。看護学の基本となる科目や看護技術、健康の支援に関する科目を開講します。また、対象の特性に合わせて身体・心理・社会的ニーズを判断し支援するうえでの必要な知識・技術・態度を身につけるため、専門領域ごとの臨床看護学に関する科目を開講します。さらに、科学としての看護学を探究する姿勢を身につけるため、看護研究に関する科目を開講します。

 〇3年次

3年次では看護学の知識と技術の基盤を作ります。ここでは、臨地実習を実施します。臨地実習では、2年次に学んだ知識を基に実践を行うことで、社会の変動に伴うヘルスニーズを見極め、対象や療養場所、地域の特性に応じた看護の役割を理解し、社会的使命感を持って質の高い看護を提供できる能力を身につけるカリキュラムを編成し、実施します。また、助産師を目指す学生のために、助産に関する科目を用意しています。

 〇4年次

4年次では看護学の実践力を備えた医療専門職業人・医療現場のリーダーとして活躍できる能力を身につけます。高度化、複雑化する医療技術に的確に対処しうる科学的かつ深い専門知識を得ながら、科学的根拠に基づく看護を実践し、他の保健・医療等の専門職と協働してチーム医療・チームケアの一員として参加する能力を身につけるため、チーム医療や総合看護学実習等の総合科目を開講します。また、卒業研究を実施し、自己の課題とともに看護学の課題を探究するための研究能力と研究マインドの向上を図ります。

4年間を通して創造性・発信力・自主性を備えた優れた学生を育成するために、看護師・助産師になるために必要な科目だけでなく、英語教育、研究教育、キャリア教育等にも力を入れています。